ベルニーニで巡る
本当のローマ
2008年05月21日 11:00
こんにちは。今年の誕生日は、私にとっての聖地ローマで過ごしてきました。ローマの歩き方はいろいろあると思いますが、今回は、ローマをつくった偉大なるアーティストジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(以下ベルニーニ。彼については去年の年末にも書きましたが。。。)で巡るローマをご提案します。
ローマの街を歩いていると、バロック芸術、躍動的かつ、繊細な彫刻や建物に、心奪われるでしょう。これらのほとんど(過言ではない)をつくり上げたのは、ベルニーニ! 今回おすすめする黄金ルートは(詳しい場所は、「地球の歩き方 ローマ」を参照)、テルミニ駅近くのサンタ・ビビアーナ教会(サンタ・ビビアーナ像)→サンタ・マリア・マジョーレ大聖堂(ベルニーニの墓石)→サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会(聖女テレーゼの法悦)→バルベリーニ広場(トリトーネの噴水)→サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会(設計・彼の自信作)→ナヴォーナ広場(四大河の噴水)→サンタ・マリア・デル・ポポロ教会(ハバククと天使)→サンタンジェロ橋→サン・ピエトロ広場(設計)。すべての作品は、無料で拝観できるのも、世界に開かれた永遠の都、ローマらしい、懐の深さといえます。ルートは続けて巡るならば、1日かけてゆっくり巡るのがいいでしょう。昼と夜の表情がかなり違うので、特に気に入った場所は、時間帯を変えて、再度訪れてみるといいでしょう。
バロックの語源は、「不規則な形の真珠」というポルトガル語に由来。ルネッサンス美術の均整のとれた美への反動から、バロック美術は、劇的かつ舞台的、そしてカトリックの宗教的価値観を反映しています。ベルニーニは、まさに、イタリア・バロック美術の最大の表現者。人間の感情を、事細かに生き生きと、ときにはユーモラスに形にしています。彼は、1598年、12月7日ナポリに生まれ。父はフィレンツェの彫刻家で、8歳のときに、父の仕事の関係で、一家はローマに移住。以来、1680年に没するまで、生涯のほとんどをローマで過ごし、8人の教皇治世を華麗に生きました。本業は彫刻家ですが、建築、絵画、舞台演出も手がけるマルチなアーティストだったのです。膨大な数の作品を手がけ、私生活でも、妻カテリーナとの間に11人の子供をもうけたタフな男。作品を眺めていると、そこから湧き出る情熱に包まれ、自然と心の扉を開き、本能に身を委ねたくなる――ベルニーニで巡るローマは、快楽ともいえる浄化と開放を促がすといえるでしょう。
何度訪れても、何度見ても飽きない――やはり、ローマは永遠なり(笑)。
By Y.Itakura
※次号は5月30日発信予定です。
バルベリーニ広場にある「トリトーネの噴水」。
「サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会」の外観。

ベルニーニが永眠する「サンタ・マリア・マジョーレ大聖堂」。
ローマの街を歩いていると、バロック芸術、躍動的かつ、繊細な彫刻や建物に、心奪われるでしょう。これらのほとんど(過言ではない)をつくり上げたのは、ベルニーニ! 今回おすすめする黄金ルートは(詳しい場所は、「地球の歩き方 ローマ」を参照)、テルミニ駅近くのサンタ・ビビアーナ教会(サンタ・ビビアーナ像)→サンタ・マリア・マジョーレ大聖堂(ベルニーニの墓石)→サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会(聖女テレーゼの法悦)→バルベリーニ広場(トリトーネの噴水)→サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会(設計・彼の自信作)→ナヴォーナ広場(四大河の噴水)→サンタ・マリア・デル・ポポロ教会(ハバククと天使)→サンタンジェロ橋→サン・ピエトロ広場(設計)。すべての作品は、無料で拝観できるのも、世界に開かれた永遠の都、ローマらしい、懐の深さといえます。ルートは続けて巡るならば、1日かけてゆっくり巡るのがいいでしょう。昼と夜の表情がかなり違うので、特に気に入った場所は、時間帯を変えて、再度訪れてみるといいでしょう。
バロックの語源は、「不規則な形の真珠」というポルトガル語に由来。ルネッサンス美術の均整のとれた美への反動から、バロック美術は、劇的かつ舞台的、そしてカトリックの宗教的価値観を反映しています。ベルニーニは、まさに、イタリア・バロック美術の最大の表現者。人間の感情を、事細かに生き生きと、ときにはユーモラスに形にしています。彼は、1598年、12月7日ナポリに生まれ。父はフィレンツェの彫刻家で、8歳のときに、父の仕事の関係で、一家はローマに移住。以来、1680年に没するまで、生涯のほとんどをローマで過ごし、8人の教皇治世を華麗に生きました。本業は彫刻家ですが、建築、絵画、舞台演出も手がけるマルチなアーティストだったのです。膨大な数の作品を手がけ、私生活でも、妻カテリーナとの間に11人の子供をもうけたタフな男。作品を眺めていると、そこから湧き出る情熱に包まれ、自然と心の扉を開き、本能に身を委ねたくなる――ベルニーニで巡るローマは、快楽ともいえる浄化と開放を促がすといえるでしょう。
何度訪れても、何度見ても飽きない――やはり、ローマは永遠なり(笑)。
By Y.Itakura
※次号は5月30日発信予定です。
バルベリーニ広場にある「トリトーネの噴水」。
「サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会」の外観。
ベルニーニが永眠する「サンタ・マリア・マジョーレ大聖堂」。

